Light My Candle

by RENT

危険な関係

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舞台:危険な関係

期間:2017/10/08〜10/31(東京)

会場:bunkamura シアターコクーン(渋谷)

座席:XA〜A列は(前から4列目まで)フラットな作りでB列から段差あり。

 

出演は玉木宏鈴木京香千葉雄大

 

自分を捨てた愛人の婚約者セシルを口説くようにヴァルモン子爵に頼むメルトゥイユ夫人。ただ子爵はトュルヴェル夫人を狙っていて、彼女を落とせばメルトゥイユ夫人と一夜を共にできるという賭けを行う。

その賭けの結末は?みたいな内容。

 

 

以下ネタバレあり感想

 

 

 

■役者

んー。

玉木宏さん、初めて舞台で見ましたが、プレイボーイの役は確かにお似合いでした。脱ぐとすごいし。鍛えているんですねえ。着替えも舞台上で行われているシーンもあるので石膏像みたいな体つきに見惚れました。

ただ、セリフが。どうもただ単に読んでいるだけにきこえてしまって。平坦なんですよね。抑揚がないというか。熱量が無い。どんなに野々すみ花さんを愛していると口説いていても本気に見えない。飄々としすぎている。何に執着をしているのかわからない。

鈴木京香さんが「あなたは彼女(野々すみ花)のことを愛しているのよ」といっていても、そうなんだろうけれど、伝わってこないよーと思ってみてしまいました。私の感受性の足りなさのせいなのか。。

確かに恵まれていて、恋愛をゲームのように楽しんでいて、でも愛を渇望している。そんな印象をうけました。

 

反面千葉雄大さんは、素直な好青年(でもないか)の役で、ストレートに感情が伝わってくる、演技をしているな、と。鈴木京香さんよりちっちゃい???ようにみえて、なんか、バランスが笑

飛び跳ねたり、玉木宏さんに飛びついたりして小動物みたいで可愛かったです。それが後半逆恨みしてっていう下りは、感情に突き動かされるままという感じでなんともわかりやすい役でした。

 

鈴木京香さんは、とってもお綺麗だったんですが、うーん、可もなく不可もなしという感じ。妖艶でした笑 

「今私は満足しているの」って言葉を劇中何度もいうのですが、あー満足していないんだなあって。目の前の男が欲しくてほしくてたまらないのに、それをしない。したら終わってしまうから。策略家であろうとするけれど、女としての弱さも自覚していて、すごく女だったなー。

 

野のすみ花さんは鈴木京香さんとは正反対の女性。対照的。ヴァルモン子爵からの愛を拒みながらも最終的には目の前の男を好きになり、愛を受け入れて、愛の為に死んでいく。綺麗でした^^うーん、かわいい!笑

好きで好きでたまらないという体がなんともかわいらしくて。最後は余計かわいそうでした。ただあの、「裏切るのなら殺す」的なね。浮気現場に拳銃持ち出しちゃう感じがああもうめんへら!いわゆるめんへら!

 

セシル嬢。おバカで純粋なお嬢様。ヴァルモン子爵と無理やり?寝た後に「今晩もいらして」っていっちゃうおバカさん(笑)あの発言には会場も笑っていましたw

 

■衣装とセット

和がモチーフなのかな。いたるところに日本を連想させるようなものが。

生け花だったり、松の木だったり、女性の衣裳(ドレス)が着物のように帯があしらわれていたり。その帯の結び方も貝ノ口みたいになっていたり。フランスの社交界の話の筈が、とっても日本的な要素が入っていました。

こういうなんだろう。あえて日本を強調させるようなことをする意図は日本で上演しているからだとはおもうんですが、どういう考えなんだろうなあ。

パンフレットを購入したら書いてあったのかな。気になります。

 

内容的には、登場人物たちの思惑が絡みあい、うまく操られるひとに操っているつもりが操られている人やそんなに登場人物が多いわけでもないのにもかかわらず、ぐちゃぐちゃしていて1度だとわかりづらいのかもしれないですねえ。でもこういうよくわからなくなりそうなほど色々考えられている内容は、ひとりひとりの表情だったりその場の行動、反射であ!と気づかされることも多いわけで、もう一度くらいちゃんと見たら内容もすんなり入ってくるのかな、と思いました。

でもちょっと、ねむかったかなー(笑)